2005.08.07 Sunday
山ちゃん大好き -I love “Yamachan”-
皆さんは山寺宏一さん(通称:山ちゃん)をご存知だろうか? 俳優にしてタレントであり、本職は声優である彼を。
『七色の声を持つ男』と呼ばれ、トム・クルーズやエディ・マーフィーなどの格好いい役者の吹き替えから、ドナルド・ダックやアンパンマンのかまめしどんまで、どんな役柄までこなしてしまう名優である。ちなみにアンパンマンでは、ジャムおじさんの愛犬チーズも彼が演じている。 タレントとしては子供向け番組『おはスタ』の司会で有名になり、香取信吾が流行らせた「おっはー」は、実は彼がその創始者であったりもする。 そんな山ちゃんが私は大好きである。 彼は、日本の至宝である。人間国宝に指定しても良さそうなものだと私は思う。 しかしそんな私の思惑は余所にして、ここ数年の映画の吹替えや、アニメ、ゲームなどのアフレコには芸能人ばかりが起用されている。 これが私にはどうにも納得がいかない。 確かにその時々の旬な芸能人を起用すれば、話題になり、集客・販売率が上がることもあるだろう。しかし、作品としての完成度はそのプロである声優を起用するものに比べ、格段に低下するであろうことは疑いも無い。 内容は面白いけれど、その所為で興ざめしてしまった経験は誰しもが持っているのではないだろうか? かなり前になるが、私は『鬼武者』というゲームをしたことがある。そのゲームでは、進行中にフルボイスのCGが挿入され、主人公を金城武が演じていた。そして彼の演技の拙さと言ったらもう凄まじい棒読みで、コントローラーを投げ出したくなる程のものであった。 映画でいえば思い出されるのは『タイタニック』か。 私が見たのはテレビ放映のもので、レオナルド・ディカプリオを妻夫木聡が演じていた。私は彼が出てきて5分もしないうちにチャンネルを替えた。 甚だ疑問に感じる。どうして声優を使わないのだろう? おそらく役者なんかを起用するのはディズニーなどのハリウッド・アニメに起因するのだろうと思う。しかし、そうするのであればせめて舞台役者ないし劇団出身の役者を使えばいい。発声練習すらもしたことがなさそうな役者や芸人を起用するのは、自らの首を絞めているとしか考えられない。 だから私は先日公開された『ハウルの動く城』を観なかった。宮崎駿作品は比較的好きだけれども、主役がキムタクと聞いてはお金を払って観る気は起こらなかったのだ。 どうも記事として収拾がつかなくなってきた観があるので、ここら辺で無理やりまとめることにする。 つまり、外国映画用に「字幕版」と「吹替え版」があるのならば、この問題を解決すべく「芸能人版」と「声優版」を作ってくれてもいいじゃないか、と思うのである。そうすれば私は迷うことなく「声優版」を選択するであろう。 無論そのために掛かる費用なんかは私の知ったことでは無い。 関連リンク 声優データベース:山寺宏一 |