2005.07.23 Saturday
『姑獲鳥の夏』を観てきたよ -Where did he appear?-
今日ついに映画『姑獲鳥の夏』を観てきたので、その感想を書きたいと思います。
素直な感想は「まぁこんなもんだろ」って感じですね。 もともと映画化には無理のある原作なんですが、結構忠実に原作を再現しているのには驚きました。ただし、そのため話の進め方が強引で、人物設定の描写なんかが疎かになり、原作を知らずに観た人は戸惑っちゃうんじゃないかと思います。 また、ミステリーとホラーを折衷しようとして、どちらも中途半端になっちゃってる印象を受けました。実際に、原作を読まずに一緒に観た友人は、どれが事件で何が謎なのかもよく分かっていない様子でした。 私が面白いと感じた点は映像の演出でした。なんだか舞台劇のような照明の当て方が奇妙な雰囲気を出していて、イイ感じになってました。 総合的に判断すると、正直映画を観るよりも小説読んだほうが100倍面白いと思います。 シリーズ化するらしいけど、ちょっと???って感じですね。京極ファンの私はそれでも観に行きますが(笑)。 他の方の『姑獲鳥の夏』評&公式ブログへのリンクも載せておきます。参考にどうぞ。 ・伯方雪日の罵詈淘奴日記 <映画評> 姑穫鳥の夏 ・シャル坊のブログ 『姑獲鳥の夏(2005年)』 ・公式ブログ 姑獲鳥の夏 OFFICIAL BLOG 以下は作中で気になったことを書きます。少しネタバレを含みますので未読、未見の方はご注意下さい。 1.原作では『絡新婦の理』から登場の“猫目洞”のシーンがあった。 お潤さん、私のイメージとちょっと違ってた……。 2.「どっかに出演してるんだろうなぁ」って思ってたら、やっぱり出てた京極先生。 また一段と肥えてて、一瞬多々良先生役なのかと思った(笑)。 3.もろにネタバレです。読む方はドラッグして反転して下さい。 京子・母の部屋のシーンで、並んでる赤子がすべて無頭児だった。 (無頭児は京子の子だけで、残りは正常な赤子のはず) ちょっと致命的な間違いかな? それとも殺害の結果でそうなったって事なのかな? 4.エンドロールのキャストクレジットに、「鳥口」って書いてあった。 どこ? どこにいたの? 鳥口君! すっごく気になる。だけどもう一回観るのはツライので諦めます。 いろいろと難癖を書きましたが、もしも全作品が映画化されてDVDになったならば、必ずセットで購入してしまうであろうと思うB.T.今日この頃です。 |