2005.08.01 Monday
ホワイトバンドと天邪鬼 -Don't call me perverseness-
先日、いま巷で話題の『ホワイトバンド』を購入した。
書店で本を買う際にレジの隣に置いてあったので、思わず手が伸びた。 「ほっとけない世界のまずしさ」 私達は、私達の納税した税金の中から“ODA”(Official Development Assistance‐政府開発援助)と言う形で援助しているので、決して「ほっている」訳ではない。 けれど、それが十分であるかは判らないし、それが先方において十分に機能しているかも判断できないので、私も購入した。 まぁ、やっぱり「ほっとけない」ですしね。 しかし、私はこのキャンペーンに一つだけ疑問がある。 それは「クリッキングフィルム」と呼ばれるイメージCMに対してだ。 「世界のセレブリティが参加する話題のCM」と言うコピーが付き、ブラッド・ピットやキャメロン・ディアス、ロバート・デ・ニーロ、日本では中田英寿などの、まさにセレブリティが出演している。 このCMの中で、彼らは一つ300円のホワイトバンドを身に着け、得意げに指を鳴らしている。 「なんか違うんじゃないか?」と私は思ってしまう。 別に彼らを非難するわけでも、このキャンペーンを否定するつもりでもない。 ただ、世界の貧困に対して、「あなたの出来ること」を謳っているのなら、こんな世界の超金持ちをCMに起用するのはどうかと思う。 「あなた方はお金持ちなんだから、5万個でも10万個でも購入して全身に着けなさいよ」って思ってしまう私は、やはりおかしいのだろうか? もちろん彼らの中には実際にそれだけの寄付している人もいるだろうけれど。 とにかく、このCMに出演させるならば、けして裕福ではない一般の人々や、生活は苦しいけれど300円で救える命があるならば捻出する! と言う人々を出した方が、よりメッセージは伝わるんじゃないかと私は思う。 天邪鬼かな? まあ何にしても、この時代に、この日本に生まれてきた私達は本当に幸福であり、その幸福に感謝して生きて往かなければいけないなと思う今日この頃であります。 関係リンク ほっとけない世界のまずしさ 外務省ODAホームページ |