2005.10.24 Monday
ガムとご飯 -A meal and a piece of chewing gum-
あるところに大層仲のよい叔父と甥がおったそうな。
それは実父も嫉妬する程のなつきようだったそうじゃ。 ある日、“ガム”という物を初めて食べた甥は、余程それを気に入ってしまい、 飯も食べずに“ガム”ばかり食べるようになってしまったそうな。 これではいかんと叔父貴殿、ガムを取り上げこう言った。 叔父 「先にご飯食べたらガム食わしちゃる」 しかし甥は一人っ子で長男、しかも初孫。ご多聞に漏れず我が儘で言うことを聞かない。 甥 「イヤ! 先にガム!」 されど叔父もここが正念場、一歩も譲らず徹底抗戦。 叔 「先にご飯!」 甥 「先にガム!」 叔 「先にご飯!」 甥 「先にガム!」 叔 「先にご飯!」 甥 「先にご飯!」 (゚Д゚)ん? 叔 「先にご飯!」 ( ̄ー ̄)ニヤリッ 甥 「先にご飯!」 (・A・)?? 叔 「先にガム!」 (^∀^) 甥 「先にご飯!」 Σ(゚Д゚|||)はっ! 叔父 「よし! 今、先にご飯って言うたな? ほなご飯食べ!」 頭に『???』を付けたまま甥っ子は、釈然としないながらもご飯を食べたそうな。 めでたし、めでたし。 |